<Header>
<Author: 王績>
<Title: 野望>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 漢文無假名>
<style2: 日本漢文訓讀無假名標注>
<TranslatedTitle: 野望 >
<BookPage: 169>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
東皐薄暮望，
徙倚欲何依。
樹樹皆秋色，
山山唯落暉。
牧人驅犢返，
獵馬帶禽歸。
相顧無相識，
長歌懷采薇。
<End Poem>
<Translation>
東のかたの澤のほとりで、夕暮れに見わたせば、たよりなく心細く、ただ行きつもどりつ、うろうろするばかり。木々はみな葉の色が黄ばんで、すっかり秋のけしきに なった。山々は見えるかぎりただ夕日の光をあびてものさびしい。おりしも、どこか らか牛飼は小牛をひいて家路につき、獵師は獲物を馬につけて歸ってゆく。しかし、 どちらを向いても、自分の知り合いというものは見あたらない。みんなどっかへ徵發。されて行ってしまった。こんなところに隱居している身の上は、まったく孤獨である。ひとり大聲で歌をうたっていると、昔の人がわらびをとった故事が思い出されてくる。
<End Translation>
<Formatted Translation>
東のかたの澤のほとりで、夕暮れに見わたせば、
たよりなく心細く、ただ行きつもどりつ、うろうろするばかり。
木々はみな葉の色が黄ばんで、すっかり秋のけしきに なった。
山々は見えるかぎりただ夕日の光をあびてものさびしい。
おりしも、どこか らか牛飼は小牛をひいて家路につき、
獵師は獲物を馬につけて歸ってゆく。
しかし、 どちらを向いても、自分の知り合いというものは見あたらない。みんなどっかへ徵發。されて行ってしまった。こんなところに隱居している身の上は、まったく孤獨である。
ひとり大聲で歌をうたっていると、昔の人がわらびをとった故事が思い出されてくる。
<End Formatted Translation>